◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー・最終戦メジャー LPGAツアー選手権リコー杯最終日(30日、宮崎・宮崎CC、6428ヤード、パー72)
アマチュアとして初めて出場した勝みなみ(16)=鹿児島高1年=は3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で通算6オーバー24位に終わった。 4月にツアー最年少優勝記録を樹立した激動の1年を「革命」と表現。来季はアマ初の2勝目を目指すことを誓った。2位から72で回った台湾のテレサ・ルー (27)=太陽生命=が10アンダーで並んだ穴井詩(27)=GOLF5=とのプレーオフを制し、日本女子オープンに続くメジャー連勝で通算4勝目を飾っ た。
早くも新しい目標を設定した。今季最終戦を終えた勝は「こうなればいいな!というのが実現した1年だった。来年も今年に近い成績が出せれば…
XXIOゴルフセットと思うし、ツアーで優勝したい」。誰も成し遂げていない“アマ2勝”を宣言した。
今年3度目のメジャーを最後まで楽しんだ。15番でダブルボギーをたたき、開幕前に掲げた「最低1日はアンダーパー」の目標は達成できなかったが「悔しいけど、こういう経験も必要。高校から経験した方がレベルアップできる」とプラスにとらえた。
KKTバンテリンレディスを15歳293日の史上最年少で制覇。「自分の中で革命が起きた感じなんですよ」。ゴルフ人生が一変した。ナショナルチームの メンバーとしての合宿や遠征やに加え、主催者推薦でのツアー出場も増えた。「早かったです。さっきまで日本ジュニアをやっていたような気がします」。目が 回るような過密スケジュールをこなしてきた。
課題は見えている。「ドライバーは負けていない。やっぱりショートゲーム。プロの方はパッティングやアプローチがうまいし、自分には足りない」とオフは 重点的に鍛えていく方針だ。ただ、来年の本格始動までは再び普通の女子高生に戻る。「友達とカラオケに行きたくて仕方ない。歌いたい曲は『六甲おろし』で す」。来年も思い切りのいいプレーと“みなみ節”で、ゴルフ界の話題を独占する。
原江里菜 5年ぶりの最終戦で6位発進